「デジタルサイネージ」とは、簡単に言えば電子広告のことです。外に出れば誰でも目にすることが出来るでしょう。たとえば、ビルに設置されている巨大な広告や、店先に置いている立て看板のような電子メニュー、駅や空港に行けば電車の時刻や飛行機の時刻を表示する看板もデジタルサイネージの一つです。テレビや動画サービスで流れるCM広告とは違い、その場にいる人しか目にすることが出来ないというデメリットを持つ側面、飛行機や電車の時刻表などは必要としている人だけに届けられるというメリットもあります。

スマホやパソコンで検索せずとも駅や空港に表示されていれば、これから何時の便に乗れば間に合うのか、乗りたい飛行機や電車はどこに向かえばホームがあるのかなどが分かるため、非常に便利です。このように必要としている人に必要としている情報を与えることが出来るデジタルサイネージは、ターゲット層が絞られていることが多いのです。若者が多い渋谷や原宿で言えば、十代や二十代に人気のタレントが広告として出ており、高級感のある銀座で言えば、デパートの近くにはブランド品のデジタル広告、と言うようにその場所に合った広告が流れるようになっているのです。また、単に情報を与えるだけではなく「楽しませる」という目的を純粋に持った広告もあります。

イルミネーションのように点滅する広告や映画のワンシーンなど、「それを見る為にそこに行きたい」と思わせるような広告もあるのです。